北朝鮮「米国と対座せず」 米国務副長官の訪韓前にクギ

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 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の非核化をめぐる米朝交渉が膠着(こうちゃく)化する中、米国の北朝鮮担当特別代表を兼務するビーガン国務副長官が7~9日の日程で、韓国政府高官らと北朝鮮問題などを協議するために韓国を訪れる。

 これに対し、北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は7日、談話を発表し、「再度、明確にしておくが、われわれは米国人らと対座する考えはない」と牽制(けんせい)した。朝鮮中央通信が伝えた。

 クォン氏は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が11月の米大統領選までに米朝首脳会談が実現できるよう仲介に意欲を示していることについて「出しゃばるのをやめるときだ」とクギを刺し、南北関係を「一層台無しにするだけだ」と批判した。

 北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官が4日の談話で、米国は米朝対話を自らの政治的危機を克服するための道具としか考えていないとして「対座する必要などない」と強調していた。

 ビーガン氏は8日に韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相や趙世暎(チョ・セヨン)外務第1次官らと会談し、9~10日には日本を訪れる。

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