全米で一時、最大の新型コロナウイルス感染地だった東部ニューヨーク州のクオモ知事は6日の記者会見で、州内の新たな死者と検査による陽性率がそれぞれ最低レベルになったとして「ニューヨークは不可能な事を成し遂げた」と述べ、対策の成功を強調した。5日の新たな死者は9人、陽性率は1%未満と全米で最低レベルだった。
クオモ氏は38州で感染が拡大しており、これらの州から流入するウイルスの防止が最優先だとの考えを示した。
一方、ニューヨーク市は6日、新型コロナ感染による営業規制を緩和する第3段階に入った。マッサージや運動場などが対象。柱となるはずだったレストランの店内飲食は見送られた。
米国では南部フロリダとテキサス、西部アリゾナの各州などで感染が拡大。ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、6日時点で米国の感染者は累計で290万人を超え、死者は約13万人。(共同)