弁護側、死刑回避求める 前橋連続殺人、上告審弁論


 前橋市で平成26年、高齢者2人を相次いで殺害して現金を奪ったとして強盗殺人罪などに問われ、1、2審で死刑判決を受けた無職、土屋和也被告(31)の上告審弁論が7日、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)で開かれ、弁護側が死刑回避を求めて結審した。判決日時は後日指定される。

 弁論で弁護側は「当初から殺害を計画していたわけではない。犯行の背景には不遇な生い立ちが原因のパーソナリティー障害がある」と主張。死亡した被害者が2人で重大な前科がない今回のケースは、過去に最高裁が示した死刑適用基準(永山基準)に照らして無期懲役が相当だと訴えた。

 検察側は「凶器を持参しており、稚拙だが計画的だった。非力な被害者を一方的に攻撃し、強固な殺意に基づいている」と反論。上告を棄却するよう求めた。



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