和歌山県警和歌山西署は7日、和歌山市の60代男性が約2年間で6637万7千円の特殊詐欺被害に遭ったと発表した。男性は平成25、26年にも約2億2千万円の被害に遭っていたという。
署によると、28年5月ごろ、株式会社の代表取締役を名乗る男から携帯電話に連絡があり、「詐欺被害に遭っていませんか。被害金を取り返しますよ」などと持ちかけられた。6月上旬には「ブローカー手数料として支払ってほしい」などと要求され、30年3月下旬までに43回、計5187万7千円を指定された口座に振り込んだ。
30年5月ごろには、代表取締役の後任を名乗る男から連絡があり、要求に応じて、さらに6月上旬までに計8回、1450万円を振り込んだ。
男性の口座をみて不審に思った息子が、男性に確認して発覚。署は以前の被害との関連も調べる。