東京商工会議所の三村明夫会頭は7日、東京都庁を訪れ、新型コロナウイルス感染対策の強化や中小企業振興などに関する要望書を小池百合子知事に手渡した。
三村氏は5日の都知事選で小池氏が再選されたことに祝意を伝えた後、「感染対策と経済活動との難しいバランスに迫られるが、日本全体が再興するチャンスでもある」と述べ、引き続き経済の立て直しで協力を求めた。小池氏は東商が事業所向けに感染症対策のガイドラインなどを策定したことに謝意を示し、「ウイルスと戦いながら経済を回していく。(企業の)皆さんが元気になっていただくことは都の税収増にもつながる」と述べ、都としても経済対策に力を入れる考えを伝えた。
「小池新都政に望む」と題した東商の要望書では、資金繰り支援や非接触型ビジネスモデルの普及などのコロナ禍における経済支援、感染症対策を念頭に置いた事業継続計画(BCP)の策定支援、中小企業や小規模事業者への支援の充実などを求めた。