【シネマプレビュー】「透明人間」

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『透明人間』(c)2020 Universal Pictures

『透明人間』(c)2020 Universal Pictures

 肉体が透き通り、姿を見ることができない“透明人間”といえば、H・G・ウェルズのSF小説やホラー映画で度々、取り上げられてきたキャラクターだ。本作はサイコ・サスペンス映画の悪役として、その古典的モンスターを斬新に、そしてスタイリッシュに登場させた。

 有能な建築家のセシリア(エリザベス・モス)は、恋人で富豪の天才科学者、エイドリアンの異常な支配から逃れるため、豪邸から脱出。失意のエイドリアンは自殺し、莫大(ばくだい)な財産の一部を彼女に残した。しかし、彼女の身に不可解な出来事が重なるようになり、「見えない何か」がいることに気づく。それはやがて、命の危険を伴う脅威となって迫る。

 本作の特徴は、主人公が透明人間ではなくセシリアで、目に見えない何かに追われ、強迫観念にとらわれた女性の視点で描かれているところだ。SF的な要素も盛り込まれ、姿が不可視となる、その手法・アイデアには脱帽する。

 10日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪・TOHOシネマズ梅田などで全国公開。2時間4分。(啓)

★★★☆

 (★5傑作 4見応え十分 3楽しめる 2惜しい 1がっかり ☆は半分)

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