演歌界のレジェンド、歌手の橋幸夫さん(本名:橋幸男)が4日午後11時48分、肺炎のため都内の病院で亡くなったことが5日、所属事務所である「夢グループ」から発表されました。享年82歳でした。今年5月にはアルツハイマー型認知症を公表しており、その後の訃報に多くのファンが深い悲しみに包まれています。
肺炎により逝去された歌手・橋幸夫さんの在りし日の姿
病状と入院の経緯
橋幸夫さんは、今年5月に中等度のアルツハイマー型認知症を患っていることを公表し、その後の動向が注目されていました。9月1日には、所属する「夢グループ」の石田重廣社長が都内で行われたトークショーの場で、橋さんが現在入院中であることを明かしていました。この発表は、多くの関係者やファンの間で大きな心配の声となっていました。
石田社長は、トークショーで「皆さんから橋さんはどうなっているの?と聞かれる」と語り、ファンから多くの千羽鶴が届けられていることを報告。病院での橋さんの様子について「現実は僕の顔も忘れる、言葉も忘れる」と、病状が進行していたことを示唆しました。さらに、「大きないびきをしてずっと寝ています。いびきも普通のいびきではありません。すごい大きないびきです。顔ももう橋幸夫さんの顔じゃないんです」と、詳細な状況を説明し、闘病の厳しさをうかがわせました。
しかし、その一方で石田社長は「橋さんは生きています。脳以外はすごい元気です」と、希望を失わない前向きな言葉も語り、橋さんの回復を願っていました。今回の訃報は、その矢先の出来事となり、関係者やファンに大きな衝撃を与えています。
日本歌謡史に刻んだ功績
橋幸夫さんは、1960年代に「潮来笠」でデビューして以来、その甘い歌声と端正なルックスで一世を風靡しました。舟木一夫さん、西郷輝彦さんとともに「御三家」として国民的アイドルとなり、数々のヒット曲を生み出し、日本歌謡界に多大な貢献をしてきました。80歳を超えてもなお、精力的に活動を続けており、その情熱は多くの人々に感動を与えていました。
謹んでご冥福をお祈りいたします
日本歌謡界に輝かしい足跡を残した橋幸夫さんのご逝去は、多くの人々にとって深い悲しみとなります。生前の功績を偲びつつ、謹んでご冥福をお祈りいたします。