新型コロナ 東京都内感染 最多224人 経路不明104人 20、30代で75%





第1回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議に出席した小池百合子東京都知事(左から4人目)=9日午後、東京都新宿区(三尾郁恵撮影)

 東京都は9日、新たに224人の新型コロナウイルス感染が報告されたと発表した。1日当たりの新規感染者数では緊急事態宣言下の4月17日の206人を上回り過去最多で、累計は7272人。小池百合子知事は対策本部会議で感染者数増について「PCR検査件数が増えていることも影響しているが、感染者数の動向についてはさらなる警戒が必要」と述べた。

 このほか、大阪府30人、神奈川県25人、千葉と埼玉両県で各22人など、東京を含めて新たに356人の新型コロナウイルスの感染者が確認された。300人を超えたのは、緊急事態宣言解除後初めてで、最多を更新した。累計の感染者数は2万713人となった。  都は224人の感染報告について、この数日間に1日の検査実施件数が3千件超で推移し、6日は最多だったことが背景にあると指摘した。感染経路不明は104人だった。夜の街関連が74人、会食関連が23人に上った。

 都によると、年代別では20代と30代で計169人に達して全体の75%を占め、未成年も14人いた。40代は18人、50代以上は23人。最近は接待を伴う飲食店だけではなく、若年層の友人同士のパーティーや会食による感染もみられる。

 新規感染者の中に重症者はおらず、9日時点の入院患者数は441人で、うち重症者数は6人。

 都は病床を1千床確保しているが、逼迫(ひっぱく)を防ぐために約3千床まで増やす準備を進めている。軽症者らが宿泊療養する施設の追加確保も急いでいる。また、今後、検査能力を1日当たり1万件まで引き上げるとしている。

 都は感染状況や医療提供体制に関する新たな指標によって状況を分析、評価する会議を開催。8日までの数値を踏まえ、感染状況は4段階のうち上から2番目の警戒度である「感染が拡大しつつあると思われる」として2日発表時と同じ評価。医療提供体制は上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」とし、1段階引き上げた。

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