「ママが死んじゃう」6歳息子が助け求めるも…





死亡した田口朱音さんの自宅前の廊下を調べる捜査員=12日午後、兵庫県姫路市白浜町

 「ママが死んじゃう。救急車を呼んで」。兵庫県姫路市白浜町にある県営住宅で12日、女性が殺害されているのが見つかった事件。わずか6歳の息子が倒れている現場を目撃、泣きながら共用スペースの廊下を歩き回り、大人に助けを求めたという。

 県警によると、死亡したのは会社員、田口朱音さん(24)。同じ県営住宅の別棟に住むベトナム人女性(40)は、子供が田口さんの息子と友達といい、この日午後1時すぎに田口さんの息子がやってきて「ママが刺された」と告げられた。様子からただ事ではないと感じたが、日本語をよく理解できず戸惑ったという。

 近くを通りかかった男性(72)がその様子を目にとめ、急いで田口さんの部屋へ向かった。そして玄関扉を開けると、あおむけに倒れて腹部から出血している田口さんを発見、すぐに119番した。

 すぐに救急車が到着し、田口さんをストレッチャーにのせて搬送。近所に住む主婦(54)は「救急車のそばで、小さな男の子が心配そうな表情で立っていた」と振り返る。田口さんはその後、病院で死亡が確認された。

 捜査関係者によると、田口さんと息子は現場で2人暮らし。息子は周囲に「お母さんが誰かに怒られていた」と語った。近所の別の女性(30)は「田口さん宅に男性が出入りしていた」と話しており、県警は田口さんの交友関係を調べている。



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