【北京=三塚聖平】中国メディアは14日夜、第5世代(5G)移動通信システムで、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)製品を排除するとの方針を英政府が発表したことについて速報した。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は「新型コロナウイルス発生後、英国政界の反中国ムードが次第に高まった」などと指摘している。
英政府が方針を発表する前の14日午後、中国外務省の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は記者会見で「在英中国企業に開放、公平、差別的でないビジネス環境を提供できるかどうかは、欧州連合(EU)離脱後の英国市場の試金石になる」と強調。その上で「中国の英国での投資が安全かどうかの風向計にもなる」として、英側の判断を注視する考えを示していた。