米中西部ミネソタ州ミネアポリス市近郊で黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が白人警官に暴行され死亡した事件を巡り、フロイドさんの遺族は15日、市当局と事件に関与した元警官4人=事件後に免職=に対し、損害賠償などを求めて同州の連邦地裁に提訴した。米メディアが伝えた。
遺族側は、警官がフロイドさんの首を地面に押し付けた行為は過剰な暴力で、市警には長年、黒人への差別や暴力を許容するような文化が根付いていたと指摘。警官を適切に訓練し管理する仕組みの導入も求めた。
フロイドさんは5月25日、偽札使用の通報を受け駆け付けた警官に拘束され、8分46秒にわたり首を地面に押し付けられ死亡。関与した警官4人は免職となり、殺人などの容疑で全員が訴追された。事件を受け、人種差別反対を訴える抗議デモが全米に広がった。(共同)