清水駅前に新エネ施設整備 静岡県とENEOSが合意 





袖師地区の地域振興で合意した川勝平太知事(右)とエネオスの大田勝幸社長=16日、静岡県庁(田中万紀撮影)

 静岡県とENEOS(エネオス・東京)は16日、JR清水駅周辺に同社が所有する遊休地に次世代型エネルギー供給設備を設け、協力して清水港周辺のまちづくりを推進することで合意した。川勝平太知事と大田勝幸社長が県庁で基本合意書に署名した。

 遊休地は、同社の清水製油所跡地(静岡市清水区袖師地区)の約20ヘクタール。同社はここにメガソーラーと大型蓄電池などで構成されるエネルギー供給設備を整備。さらに、市内の一般家庭や同社のガソリンスタンドなどに設けた太陽光発電設備でつくられる余剰電力を集め、周辺地域に供給する。

 メガソーラーの規模や稼働時期は未定だが、新設備によって再生可能エネルギーの地産地消が進めば、袖師地区を防災拠点として活用できる可能性が出てくる。さらに、遊休地の一部は地域振興のために利用されることになっており、清水区民の悲願であるサッカー関連施設をつくる構想も浮上している。

 川勝知事は「協定が結ばれて、エネオスの企業イメージ向上と地域活性化につながればいい」と歓迎。大田社長はサッカー関連施設について「具体化しているものはないが、いろいろ検討することはあるだろう」と含みを残した。



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