ブラジル感染200万人超 米に次ぎ2カ国目





15日、ブラジル・サンパウロにある墓地に埋葬される新型コロナウイルスの犠牲者(AP)

 【ワシントン=住井亨介】ロイター通信によると、ブラジル保健省は16日、新型コロナウイルスの感染者の累計が201万2151人になったと発表した。感染者数が200万人を超したのは米国に次いで2カ国目。

 死者は累計7万6688人で、これも米国に次いで2番目に多くなっている。5月31日に50万人を超えたブラジルの感染者数は、6月19日に100万、7月3日に150万をそれぞれ超した。50万人ごとの増加ペースは20日間、15日間、13日間と加速してきている。

 ブラジルは検査数が少なく、実際の感染者はさらに多いとみられているが、実態は不明だ。新型コロナ感染症を「ただの風邪」とするボルソナロ大統領と、独自の外出自粛要請などの規制を行う地方自治体とが対立。全国的な対応措置が取られていない。

 最近は失業者が増えて経済が停滞していることを受け、一部の州政府などが商店やショッピングセンターなどの営業再開に踏み切り始めており、さらなる感染の拡大が懸念されている。

 ロイター通信が伝える現地世論調査によると、政府の対応に「不満だ」とする人は先月下旬の時点で44%。4月時点の38%から増えており、国民の間に不満が高まっている様子が浮かび上がっている。



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