独創的な技術や商品開発を進める企業の交流団体「関西中堅企業の会」(幹事=小森康司・かんき取締役常務執行役員、加盟32社)の夏期講演会が17日、大阪市内で開かれ、元ダイキン工業常務取締役の二宮清氏が「温故知新はイノベーション・・技術と芸術の融合の大切さ」をテーマに講演した。
二宮氏はデジタル化、グローバル化が進んだ現代社会では政治や経済などのさまざまな対立が生じているとし、新型コロナ禍を例に挙げ「治療薬開発などのイノベーションが感染対策と経済回復という対立概念を両立させる」と強調。イノベーションの方策として「温故知新」をキーワードに「過去から学び、現在に生かせるものを目利きする力が大切」と訴えた。
二宮氏はダイキン工業で長年、研究開発に携わった。現在はAVシステムメーカー「ジャトー」(大阪市)の技術顧問を務める。