全国知事会は19日、新型コロナウイルスの対策本部会合をテレビ会議方式で開き、政府への緊急提言をまとめた。22日開始予定の観光支援事業「Go To トラベル」で東京発着が除外されたことを踏まえ、今後も感染状況を注視し、対象範囲を機動的に見直すよう求めている。近く政府に提出する。
会合は約40人の知事が参加。会長の飯泉嘉門徳島県知事は冒頭あいさつで「18日には緊急事態宣言解除後で最多の陽性患者が確認された。感染拡大を防ぎながら広域の移動にどう対処するかという重要な局面を迎えている」と述べた。
提言は、事業に対し「地域経済の早期回復を図るものとして効果を期待している」とする一方、「感染拡大の要因となることは避けなければいけない」として対策の徹底を要請。九州などの豪雨被災地は旅行客を受け入れる状態ではないことを踏まえ、事業を夏や秋で終わらせず、継続的な需要喚起策に取り組むよう訴えた。