【話の肖像画】セブン&アイHD名誉顧問・鈴木敏文(87)(3)一時期、学生運動に没頭

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中央大3年の頃、所属ゼミの先輩・後輩たちと(中央列左から4人目)

中央大3年の頃、所属ゼミの先輩・後輩たちと(中央列左から4人目)

 《町長だった父親のもとに集う政治家の影響を受け、将来は政治の道を歩もうと決意。代議士の「経済学を学べ」というアドバイスで昭和27年、中央大経済学部へ進学した》

 中央大では2年生から「経済学会」という近代経済学のゼミに入った。当時は学生運動が盛んで、自治会活動をやっている先輩に引っ張られて、2年生から全学自治会に出た。高校での生徒会長の経験や政治に関心を持っていたから適任と思われたらしい。

 自治会は左(派)と右(派)が常にけんかしている状況だった。僕は理屈が通らない議論が嫌いで、「おかしいじゃないか」とぶちあげたら、大学始まって以来初の2年生書記長に祭り上げられた。だからせっかく経済のゼミに入ったのに学生運動が主体になってしまった。従来、あがり症だったが、集会では演説もしていたから、聞き手の反応を見ながら話を進める即興力はここで鍛えられた。

 《自治会活動が家族に知られ、大目玉を食らう》

 ある日、親から「学生運動やるために学資を送ってるんじゃない」と叱られた。僕を知ってる中央大の先生が、軽井沢に行ったついでに実家に立ち寄った。どういうつもりだったのかな。元気に過ごしていると伝えたかったのか、学生運動のことを話したみたい。親からしたら、一生懸命勉強していると思っていたら、そんなことをやっていると(笑)。

 アルバイトはやったことがない。仕送りだけで生活しているのに「そんなことをするなら仕送りしない」と言われた。アルバイトしながらの学生生活は大変。学生運動は1年間だけで、全学自治会からも身を引いた。みんなからは「自治会は続けろ」「委員長もやれ」と相当言われたね。その後も自治会が混乱するたびに調整役を頼まれ、「黒幕」というあだ名もついた。

 《経済を学ぶため、3年生からは財テクも》

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