豪、29年ぶり景気後退へ 第2次大戦以来の財政赤字





オーストラリアのフライデンバーグ財務相(AP)

 オーストラリアのフライデンバーグ財務相は23日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、2020年4~6月期の実質国内総生産(GDP)が前期比7%減となる見込みだと発表した。1~3月期は0・3%減。オーストラリアは1991年以来、2四半期連続のマイナス成長を経験せず、29年にわたり世界最長となる景気拡大を続けたが、景気後退局面を迎えた。

 また財務相は19年度(19年7月~20年6月)の財政収支について、黒字予想から858億豪ドル(約6兆5700億円)の赤字に転じ、20年度は第2次大戦以来最悪の1845億豪ドルの赤字に陥るとの見通しを表明した。失業率が今年12月末までに9・25%に達するとの予測も示した。

 財務相は記者団に「厳しい数字はわれわれが直面する厳しい現実を反映している」とし「経済見通しは依然不確実なままだ」と述べた。(共同)



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