首都直下地震など大規模な災害に備え警視庁が配備するオフロード白バイの訓練が27日、夢の島総合訓練場(東京都江東区夢の島)で行われ、白バイ隊員らがタイヤや車両などが置かれ被災地を想定した起伏の激しいコースを走行した。
警視庁は平成23年の東日本大震災をきっかけに、26年、悪路でも走行可能なオフロードタイプのバイク10台を導入。緊急走行が可能な白バイに指定し、災害時にも道路状況などを素早く把握することを目指す。オフロードバイクを白バイとして活用するのは全国で警視庁だけで、28年の熊本地震などにも派遣された。
坂口拓也交通部長は「災害が起こったときに一つでも多くの緊急交通路を迅速に確保できるかが、その後の国の将来を左右する。現状に満足することなく訓練を重ねることを期待する」と訓示した。