菅義偉(すが・よしひで)官房長官は28日午前の記者会見で、政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止策として配布している布マスク8000万枚を、介護施設などに追加配布していることを明らかにした。
6月までに配布を終えた布マスクには不良品や汚れがあったりしたとの批判がある中で、追加配布を決めた理由について菅氏は「布マスクは繰り返し利用でき、コスト面でも安価だ」と語った。
菅氏は高齢者への感染防止を図るために介護施設を対象にしたと説明。「今後の感染拡大への備えという観点から重点的に対策が求められており、継続配布は有意義だ」と強調した。
その上で、これまでに配布したものを含めて1人あたり7枚が行き渡るよう準備を進め、9月中旬までに配布を完了させる考えを示した。