米グーグル、在宅勤務を来年６月まで延長

　【ワシントン＝塩原永久】米グーグルは２７日、来年６月末まで全世界の社員の在宅勤務を認める方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染症の収束が長引いているため、来年１月にオフィスでの勤務を再開するとした従来の計画を先延ばしした。

　米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、対象者は正社員と契約社員の約２０万人に及ぶという。子供を学校に通わせている社員らの間で、学校再開が見通せない状況への不安の声が根強く、ピチャイ最高経営責任者（ＣＥＯ）が在宅延長を決めた。

　米ＩＴ大手では、米ツイッターが希望する社員に在宅勤務を恒久的に続けることを認めたほか、アマゾン・コムやアップルが出勤再開を来年１月を計画。米国で新型コロナの感染拡大が長期化する中、各社が勤務形態をめぐって柔軟な対応を迫られている。