東京都江戸川区船堀の都営新宿線船堀駅前の区立公衆トイレで6月、手洗い用の液体せっけんを使った男性が手に異常を感じ、容器がすり替えられ、中身が強酸性の液体だったことが判明した問題で、警視庁葛西署が事件性はないと判断したことが30日、分かった。
問題は6月16日、男性から「手がピリピリする」と区に連絡があり発覚。液体せっけん入りの容器が別の容器に変わり、中身が強酸性の液体になっていた。
その後の調べで、元々設置されていた容器は、区が清掃を委託する民間業者の従業員が回収したことが判明。その後、新たな容器が置かれたが、業者の従業員が誤って強酸性の洗浄液を補充した可能性がある。
新たな容器が置かれた経緯は不明だが、元々の中身は消毒液のエタノールで忘れ物だった可能性もある。同署は、利用者に危害を加える意図はなく事件性はないと判断した。同区は、業者に業務体制の改善をするよう厳重に注意した。