原告女性「差別せず、公平な判断を」 非正規格差訴訟、午後判決 最高裁

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原告女性「差別せず、公平な判断を」 非正規格差訴訟、午後判決 最高裁

 「差別せず公正な判断を」。

 正社員と非正規社員の待遇格差をめぐる2件の訴訟の判決が13日午後、最高裁である。うち退職金支給の是非が争われた訴訟の原告で、東京メトロ子会社メトロコマースの元契約社員疋田節子さん(70)は「一生懸命に正社員と同じ仕事をした」と強調し、判決に切実な思いを寄せる。

【写真】最高裁で弁論後、支援者への報告集会で発言するメトロコマース訴訟の原告の女性ら

 疋田さんは54歳の時、離婚を機に地元の東京に戻ってきた。就職の選択肢は限られ、2004年につてを頼って同社の契約社員となり、銀座や池袋、北千住などの駅の売店で働いた。週ごとに早番と遅番をこなし、早番は午前4時に起き、6時すぎから働いた。1日約8時間、週5、6日の勤務で、時給は1000~1050円。「『この仕事をやらないと食べていけない』としがみついた」と振り返る。

 商品の販売をはじめ、発注や売上金管理など、業務は売店勤務の正社員と変わらなかったという。「忌引休暇もなく、同じ仕事でなぜ待遇が違うのか」と怒りが募った。入社4年目に肩を骨折し、4カ月間休業。手当のある正社員とは異なり無給で、貴金属を売り、借金をしてしのいだ。組合で団体交渉を重ねたが待遇は改善されず、14年、提訴に踏み切った。

 一審東京地裁は、ほぼ全ての請求を棄却。二審の東京高裁は正社員の4分の1の退職金を認めたが、「底辺を支えてきた私たちは、そんな価値しかないのか」と憤る。

 15年に同社を定年退職しても、自宅のローンが残り、療養中の長男の面倒も見なくてはならなかった。今年2月にローンを払い終えるまで、三つの仕事を掛け持ちし、休みなしで働き続けた。「退職金があれば全然違った」とかみしめる。

 売店で10年8カ月働いた最後の日、上司から「お疲れさま」の一言もなかったことが忘れられない。「退職金は『よくやったね』という最後のご褒美。100%認めてもらいたい」。 

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