空を飛び交う無数の白い物体「雪虫」。アブラムシの一種だ。
服や顔にくっつくため、厄介な存在だが、雪が降る前に飛ぶため、冬の到来を告げる風物詩にもなっている。
【画像】初雪前の風物詩「雪虫」札幌市内でも目撃が増えている
吉井庸二気象予報士:
秋になると、トドマツの根から出てきてヤチダモの木へ移動する雪虫。飛び出すと厄介者ですが、果たして2020年の数はどうなるのでしょうか?
北海道・札幌市内でもここ数日、目撃が増えている。
吉井庸二気象予報士:
いたいたいた。ここです。ここです
夏から秋にかけての気温が高かったことから、大量発生する可能性が高いとみられている。
北海道大学農学研究院・秋元信一教授:
昆虫の産卵や出産、成長は、温度に依存して決まるんです。(気温が)高いと成長が早くなり、子供をうむのも早くなる。全体にたくさんの子供がうまれてきます
2020年は記録的な残暑となり、9月上旬の北海道内の平均気温が観測史上1位と、雪虫発生に格好の条件がそろった。
北海道大学農学研究院・秋元信一教授:
世代の間で、気温が高いとそれぞれたくさんの子供を産むので、ねずみ算式に大量に個体が発生することになります。2020年も雪虫の発生は多いと思います