韓国銀行(韓銀)と中国人民銀行(中央銀行)は今月10日で満了予定だった通貨スワップ契約を延長することで8日に原則合意した後、具体的な契約内容を調整してきた。当初、通貨スワップ規模を560億ドル(約64兆ウォン、約3600億元)に維持して延長期間も従来の3年が議論されていたが、最終交渉の過程で規模が590億ドルに拡大し、期間は5年に増えた。
韓国が今回締結した通貨スワップ規模は、中国と欧州中央銀行(ECB)、英国(各3500億元)の間の規模よりも大きい。また中国が締結した最大規模である香港と同じだと、政府は説明した。
多者間の通貨スワップのチェンマイイニシアチブ(CMI)を通じて40億ドル規模の通貨スワップ契約を初めて結んだ韓国と中国は、2009年4月に従来の多者間通貨スワップ契約とは別に260億ドル相当のウォン・人民元通貨スワップ契約を締結した。その後、2011年10月には欧州財政危機に対応するためスワップの規模を倍(560億ドル)に増やした。この契約はその後10年間、規模の変更なく延長された。
韓国と中国の通貨スワップ延長契約が拡大締結されたことを受け、韓国が海外の国から緊急に借りることができる外貨規模は米ドル基準で1932億ドルから1962億ドルに増えた。
米国とのスワップ規模が600億ドルで最も多く、スイス(106億ドル)、インドネシア(100億ドル)、オーストラリア(81億ドル)、アラブ首長国連邦(UAE、54億ドル)、マレーシア(47億ドル)などとも契約が締結された状態だ。カナダとは金額の限度を定めていない無制限通貨スワップが締結されている。日本との通貨スワップは2015年に契約が終了した後、新たに締結していない。