米大統領選 討論会一夜明け、トランプ氏必勝を呼びかけ、バイデン陣営は火消しに追われ


 【ワシントン=平田雄介】来月3日の米大統領選に向けた最後の候補者討論会から一夜明けた23日、トランプ大統領は大票田で激戦州の南部フロリダ州で演説し、投票日には「かつてなく大きな(共和党のシンボルカラーの)赤い波が起きる」と支持者に必勝を呼びかけた。

 討論会で抑制的な姿勢を貫いたトランプ氏だが、この日の遊説先では、不人気とされる郊外の女性層に向けて「お願いだ。お願いだから私を好きになってくれ」と支持を求めるなど普段の調子を取り戻し、治安対策などをアピールした。

 一方、民主党候補のバイデン前副大統領の陣営は同日、討論会でバイデン氏が石油などの化石燃料から太陽光発電など再生可能エネルギーへの「移行」に言及したことへの火消しに追われた。東部ペンシルベニアなど勝敗の行方を左右する激戦州でシェールガス採掘などに従事する労働者が離反する恐れがあるためだ。同党の副大統領候補のハリス上院議員は「シェールガスの採掘を禁止すると言ったわけではない」とかばった。

 トランプ陣営は「ペンシルベニアだけで60万人の雇用が失われる」と訴える広告を展開し、選挙戦は激しさを増している。



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