埼玉県は23日、新型コロナウイルスに感染し、ホテルで宿泊療養中だった外国籍の40歳代の男が無断で外出し、立ち寄り先の量販店で店員への暴行容疑で県警に逮捕されたと発表した。県は、男が立ち寄った場所を消毒するとともに、店員や警察官など接触した人の検査を実施する方針。
県や県警捜査関係者によると、男はペルー国籍で同県東松山市在住。22日午後5時15分頃、同市内の量販店で商品を精算せずに立ち去ろうとし、注意した40歳代男性店員の首をつかんで引きずるなどした疑いがある。逮捕後、ホテルから抜け出していた患者と判明した。
男は15日に感染が確認され、医療機関に入院した後、20日から同県加須市内のホテルにいた。22日午後、知人らが差し入れを巡って警備員と押し問答になった隙に無断で外出した。感染による症状はなかったという。