初めての銃購入者が急増、新型コロナのロックダウン以降 米



インストラクターが女性の銃器保有者に訓練を実施=10月4日/Tammy Galvich

インストラクターが女性の銃器保有者に訓練を実施=10月4日/Tammy Galvich

ニューヨーク(CNN Business) 米国で初めて銃を購入した人の数が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)が行われた今年3月以降で急増していることがわかった。

銃器販売店や業界の専門家によれば、選挙のある年は通常、銃器や弾薬の備蓄が増える。多くの場合は、民主党の大統領が銃器に関する規制を強化するかもしれないとの懸念からだという。

しかし、今年の販売増は、初めて銃器を購入する人によって販売が押し上げられているという点で異なり、特にアフリカ系(黒人)や女性による購入が多いという。

ロサンゼルスの銃器店に並ぶ人の列=2020年3月16日/David Buchan/Shutterstock
ロサンゼルスの銃器店に並ぶ人の列=2020年3月16日/David Buchan/Shutterstock

業界団体の全米射撃スポーツ財団(NSSF)によれば、今年1~4月の販売のうち初めて購入したという人の割合が約40%と過去20年間の年間の平均である24%を上回った。

9月まででみるとアフリカ系の購入が58%増加した。アフリカ系による銃の保有の増加は前例のないものだという。

権利擁護団体の全米アフリカ系米国人銃協会(NAAGA)によれば、3月に新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンが行われて以降、会員数が急増した。新型コロナウイルスの感染拡大前の会員数は全米で約3万人だったが、新規会員が約5000人加わったという。

NAAGAの幹部はCNN Businessの取材に対し、人々は物を盗んだり家に侵入したりする人たちを心配し、夏にはデモや暴動を目の当たりにしたと指摘。白人至上主義者や警官による暴力に対する恐怖も会員の主要な懸念材料だという。



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