新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」の会合が28日開かれ、感染状況について「10月以降、微増傾向が続いている」との見解をまとめた。
感染拡大につながるクラスター(感染者集団)の類型が多様になっていることも指摘した。
全国の人口10万人当たりの新規感染者数は、6~12日の1週間は2.84人だったが、13~19日が2.95人、20~26日3.21人と、徐々に増えつつある。
1人の感染者が平均してうつす人数「実効再生産数」は、全国的に感染拡大を示す「1」をわずかに超える水準が続いている。各地の実効再生産数は11日時点で、北海道1.9、東京0.75、愛知1.04、大阪1.39、福岡0.96、沖縄1.83などだった。
クラスターについては、歓楽街での発生に加え、会食や職場、在留外国人の集団でも起きていると指摘。外国人向けに言語や生活習慣の違いに配慮した情報提供をするなど、対応が必要とした。