2ナノ半導体秘密持ち出しか、TSMC元社員ら拘束 日本企業も捜索


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 高検によると、TSMCからの告訴を受け、高検は7月下旬、3人の聴取や住居の捜索に着手。3人の勾留を裁判所に申請し、認められたという。さらなる情報流出の有無については、今後捜査するとしている。

 また、台湾紙の自由時報によると、元従業員はTSMCを退職後、今回捜索を受けた日本企業に転職。旧知のTSMCのエンジニア2人を通じて図面の情報を入手していたという。

 TSMCは朝日新聞の取材に対し、「定期的なモニタリングの過程で、不正な活動を検知した。内部調査で企業秘密漏洩(ろうえい)の可能性につながると判明した」と説明。「内部統制およびモニタリング体制を引き続き強化する」としている。

 TSMCは最先端半導体の分野では現在、世界シェアの9割を握る。今年中にも2ナノ半導体の量産を始める予定だ。(台北=高田正幸)

朝日新聞社



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