WTO事務局長選 米国反対で一本化ならず

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WTO(=世界貿易機関)は28日、次のトップを選ぶ選挙で、最終候補2人のうちナイジェリアの候補が韓国の候補より支持を集めたため一本化を目指しましたが、アメリカが反対し、決まりませんでした。

WTOの次のトップを選ぶ事務局長選をめぐっては、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相と、韓国産業通商資源省の兪明希通商交渉本部長の2人が最終選考に残っています。

WTOは28日、これまでの調整の結果、オコンジョイウェアラ氏が幅広い支持を得て、兪氏をリードしていると明らかにしました。

事務局長選びは加盟する164の国と地域の全会一致が原則のため、WTOはオコンジョイウェアラ氏への一本化を模索しましたが、アメリカが反対を表明し、最終決定には至りませんでした。

WTOは来月9日の特別理事会で新しい事務局長を指名する予定です。アメリカと中国の貿易摩擦や日本による韓国への輸出管理強化など貿易紛争が相次ぐ中、トップ選びが遅れる可能性があるとの見方も出ています。

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