2018年、ソウル汝矣島(ヨイド)産業銀行の前で対政府要求事項を明らかにする記者会見を開いた韓国GM労組。[中央日報]
賃金・団体協約交渉過程で使用者側と葛藤が生じている韓国GM労組が結局部分ストライキに突入することになった。韓国GM労組がストライキを行うのは1年余りぶりだ。
全国金属労働組合韓国GM支部は29日、中央争議対策委員会を開き、部分ストライキなどの闘争指針を用意した。
労組組合員である韓国GM前半組と後半組の生産職勤労者は30日と来月2日、それぞれ4時間ずつストライキを行う。また、次の争議対策委員会が開かれるまで残業と特別勤務の中断も継続することにした。
韓国GM労組は組合員の賛否投票と中央労働委員会調停などを経て、すでに合法的にストライキなど争議行為ができる争議権を確保した状態だ。
韓国GM労組関係者は「会社が到底受け入れられないような案を出したので、内部の激論を経て部分ストライキを行うことにした」とし「会社の立場変化などを見て、今後の闘争程度を決める計画」と話した。
韓国GM労組は今年7月22日、使用者側と賃金団体交渉を開始し、この日まで計21回団体交渉を進めてきた。
韓国GMはこの日の第21回団体交渉で、毎年行っている賃金交渉を2年周期で行うことを前提に組合員1人あたりの成果金等として合計700万ウォン(約64万円)を支給する方案などを最終提示したが、労組は受け入れなかった。
また、労組は今回の賃金団体交渉で仁川(インチョン)の富平(プピョン)第2工場に新車生産物量を配分する計画などを提示するよう要求したが、使用側はすでに配分された車両の生産日程だけ一部延長するという意向を繰り返し明らかにした。
労組は昨年も使用側との賃金交渉団体交渉過程で葛藤が生じ、1カ月以上の部分・全面ストライキに突入したことがある。