【AFP=時事】新型コロナウイルスの感染が欧米で再び広がっており、30日に累計感染者数が欧州で1000万人、米国で900万人を超えた。フランスでは同日、再びロックダウン(都市封鎖)措置が導入され、他国も同様の措置を検討せざるを得ない状態となっている。
【図解】新型コロナウイルス 欧州で感染再拡大
欧州では現在、1日の新規感染者数が24万1000人と、7月初めの1万5000人を大きく上回っており、先週の世界の新規感染者の約半数を占めている。
欧州の14か国ほどでは今週、新型コロナ関連の入院者数が過去最多となった。
AFPの集計によると、欧州全土の今週の感染者数は過去7日間と比べて41%増加し、これを受けてベルギーも規制を強化した。
米国でも感染者数が急増している。大統領選挙を直前に控え、1日当たりの新規感染者数が29日に初めて9万人を超えたが、30日には2日連続で過去最多を更新し、過去24時間の新規感染者が9万4000人を超えた。累計感染者数は900万人を超え、死亡者数は22万9000人となった。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は相変わらず新型コロナの危険性を軽視しており、フロリダ州タンパ(Tampa)での選挙集会では、歓声を上げる支持者を前に、民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)候補の下でロックダウン措置が実施されれば普通の生活が失われるだろうと語った。
これに対し、同じくタンパで集会を開いたバイデン氏は、「私は経済を封鎖しない。国を封鎖しない。ウイルスを封鎖する」と訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News