学校の黒板一面に絵を描く「黒板ジャック」が1日、埼玉県坂戸市の小中一貫校の市立城山学園であった。新型コロナウイルスの感染拡大で多くの行事が中止になった同校の子どもたちに感動をプレゼントしたいと、武蔵野美術大(東京都)の学生が腕を振るった。
黒板ジャックは同大の「旅するムサビプロジェクト」の一つ。学生9人らが、城山学園の1~9年の全10教室の黒板(縦120センチ、横365センチ)に動物や昆虫、果物などを色とりどりのチョークで生き生きと描いた。油絵科1年の本望さくらさん(18)は「自分の好きなアゲハチョウを教室の大きな黒板に描けて、とても楽しい経験でした」と話した。
子どもたちにとっては2日朝に登校して初めて目にするサプライズ。1時間目の授業前まで展示され、大学生と子どもたちがウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で絵について話し合う試みも行われるという。【仲村隆】