《質問が途切れない大阪維新の会と公明党の合同記者会見。維新の松井一郎代表(大阪市長)や吉村洋文代表代行(大阪府知事)への質問は、都構想以外の政治状況にも広がった》
--今後、衆院選も控えている。大阪維新の会や日本維新の会をそれぞれどう引っ張っていくのか
松井氏「国政政党と大阪維新の会は分けて考えていきたい。明日政治家をやめるわけではないので、(今後は)話し合って決めたい。吉村世代に引き継ぐ。ポテンシャルアップにもなると思う」
--吉村氏は「都構想は間違っていた」と発言していたが、松井氏もそう考えているか
松井氏「結果を真摯(しんし)に受け止めるということ。一方的に間違っていたというと、今回賛成にも半数近く投票してくれている。そういう人たちにも申し訳ない」
《都構想で維新は、大阪を東京と並ぶ『副首都』としていくことも強く掲げていた。任期満了で政界引退する松井氏からバトンを受け継ぐ形の吉村氏は、大阪の将来について質問を受けるとまっすぐに前を見つめながら答え始めた》
--都構想で副首都を目指すといっていたが、府市がこのままでも副首都にはなれるか
吉村氏「僕自身は大阪が(日本を)引っ張っていくことが重要だと思っている。府市はねじれやすい存在ではあるが、府市一体の成長戦略でできる先までやりたい。その先はまだ考えていない」
《推進派に転じたが、支持層を思うように固められなかった公明党大阪府本部の佐藤茂樹代表へと質問が切り替わった》
--公明の山口那津男代表が来阪して支持を訴えたが、理解は進まなかった
佐藤氏「賛成多数にもっていけなかったことは公明府本部と傘下議員の力量不足だ」
--改めて、今後の支持者への説明は
佐藤氏「各区で説明させていただいたが、どういうところが至らなかったか党員の会を開いて意見交換を丁寧に行い、賛否両論に分かれた支持者の溝をしっかり埋めていきたい。国会議員も市議会も府議会もしっかりと丁寧にやっていきたい」