元大阪府知事の橋下徹氏(51)が7日、ホスト役を務めるAbemaTVのトーク番組「NewsBAR橋下」に生出演。住民投票で否決された大阪都構想について、リモートでゲストとして招かれた松井一郎大阪市長と吉村洋文大阪府知事から1度も応援に参加しなかった事実が明かされ、弁解に終始した。
【写真】否決され会見で頭を下げる松井市長と吉村知事
「僕みたいなのが出てぶつかりあうのは良くない。テレビの仕事を期間で休むということをしなかった。報道は特定政治団体が入ってしまうとアウトになる。僕は行かなかった方がよかった。僕が行ったら反対の(声が強くなり)『何で、橋下やね』となってしまう」と話した。
吉村知事は「1回ぐらい来てほしかった」と残念がる一方で、松井市長は「絶対、来ぃへんなと思ってましたよ」とハナから諦めていたという。ところが、橋下氏は住民投票前日になんば高島屋前で行われた演説をプライベートで聴きに行ったことを告白。「子供連れて見に行ったの全然見ていませんでした? 妻と僕と男の子の3人で。市長がこちらを見ていたので気付いたかなと思ったんですけど…」とした。
大阪市を4特別区に分割する「都構想」の賛否を問う住民投票は、僅差で反対が賛成を上回り、2015年に続いて再び否決された。吉村知事は「都構想はやりきったという思い」と言い切り、政界引退の意向を表明した松井市長も「負けると悔しさはあるが、やるだけのことはやった。悔いなく闘った。すっきりしてる。何の心残りなくといった気持ち」とした。