ワシントン(CNN) オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は17日までに、民主党のバイデン前副大統領が今年の米大統領選で勝利したと公式に確定すれば、国家安全保障会議(NSC)はプロ意識を持って政権移行にあたるとの認識を示した。
オブライエン氏は「明らかに物事はその方向に進んでいるようだ」と語った。一方で、トランプ大統領は大統領選での敗北を認めていない。
オブライエン氏は安全保障に関するフォーラムで、民主党候補のバイデン氏とハリス氏が勝利したと決まるような状況に物事が進んでいるようだとし、NSCは強いプロ意識で政権移行にあたるだろうと述べた。
オブライエン氏はバイデン氏が勝利を確実にしたとは明言していないものの、他のホワイトハウスのスタッフの中では現時点で最もトランプ氏敗北という現実を認めたものとなっている。
こうした発言は、歴史がトランプ氏の新型コロナウイルスに対する対応やバイデン氏が勝利した大統領選の正当性を認めない姿勢に対して肯定的に見ない場合に、オブライエン氏や他の高官が後の評価を維持したいと考えていることを示唆している。
オブライエン氏の発言は、米国がトランプ氏の敗北宣言を待つなかで、トランプ政権とバイデン氏の政権移行チームとの間での協調の欠如が国家安全保障上の脆弱(ぜいじゃく)性につながる可能性があるとの懸念が広がるなかで出てきた。