南米エクアドル北西部で18日午後3時ごろ、違法な採掘が行われている鉱山が崩落した。現地報道によると、少なくとも5人が死亡、60人ほどが生き埋めになっている模様だが、現地警察は正確な人数はわからないという。現場は、徒歩でしか近づけない森の中にあり、救助は難航しそうだ。
警察などによると、現場はコロンビア国境に近い北西部エスメラルダス県サンロレンソ近郊の鉱山「ロス・アホス」。周辺は金の鉱脈があり、事故当時、集団で採掘作業をしていたとみられる。
モレノ大統領は「悲しい事故が起きた。救命に必要なすべての措置を講じる」とツイッターに投稿した。
産油国のエクアドルは原油だけでなく、金や銀、銅などの鉱物資源にも恵まれている。ただ、鉱山開発が進んでおらず、違法な採掘が各地で行われている。(サンパウロ=岡田玄)