タイ 王室改革可能な改憲案否決 抗議活動激化の懸念


 提案は、憲法改正の項目や進め方について意見を記載したもので、署名が集まれば民間の団体も提出できる。市民団体案は、王室に関する条文の改正や、軍が事実上議員を任命している上院の改革などを盛り込んでいた。採決では、プラユット政権を支持する親軍政党「国民国家の力党」議員が棄権に回ったことなどで否決された。

 同日は、首都バンコクで大規模な集会が開かれ、参加した約1万人が否決に反発して抗議の声を上げた。

 タイの反政府デモは、政権批判の急先鋒(きゅうせんぽう)だった野党「新未来党」に解党命令が出た2月から起き始め、7月中旬ごろから急速に拡大。参加者は、軍政下の2017年に制定され、軍や王室に有利な内容となっている憲法の改正を求めている。



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