イタリアの高級ブランド「プラダ」のオンラインストアの画面。通常は数万円から数十万円の商品が販売されていますが、この価格に異変が…。
(リポート)
「こちらの財布の値段、583円となっています…そして、隣の財布も見てみると、913円となっています」
サングラスは396円、香水はなんと84円と信じられないほどの安値になっていますが、これは全てトラブルによる誤表示。
2244円となっていたこのバッグ…元の価格と比較してみると0が2つ足りません。
プラダジャパンによると、現在誤表示は修正され、誤った価格で注文された分は規約に基づき全てキャンセルになるということですが、高級ブランドが激安価格となっていた今回のトラブルに街の人は…。
女性:
「買いますね、間違いなく買っちゃいますね!安いですもんね。(海外では)間違っててもサプライズで、間違ってる人にはそのままのお値段で売りますみたいなのも多いので、さすが日本だなって感じがします」
別の女性:
「買わないですね…偽物かなと思って」
また別の女性:
「『これで売りますよ』でこっちが同意して『買います』で成立してるから、送ってもらわないと納得できないですね」
「激安価格」の注文をプラダは全てキャンセルにするようですが、注文した人は従うしかないのでしょうか。菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「これはいわゆる誤表示、法律では錯誤と言います。この錯誤がプラダ側にあったわけですね。この場合、契約を取り消せるんです。ただうっかり、本当に重大なミスで誤表示をした場合は取り消せなくなっちゃうんです。多分今回、安い金額を表示してしまったのはうっかりミスですね。
しかし、うっかりミスだとお客さんが知っていた場合も取り消せることになっているんです。今回の騒動ではお客さんは『これ、誤表示では…』と分かっていたんじゃないでしょうか。また規約で契約の成立はまだできていないということになると、やはり取り消せる可能性が高いです」
(関西テレビ11月18日放送『報道ランナー』内「そこが聞きたい!菊地の法律ジャッジより)