
筑波学院大学の中村逸郎教授
プーチン政権を支え、莫大な利益を得てきた新興財閥「オリガルヒ」。ウクライナ侵攻以降、世界各国から資産を凍結されています。そんな中、4月18日と19日に2人のオリガルヒがロシア国内とスペインで相次いで死亡しているのが見つかりました。またこの2人以外にも5人のオリガルヒが不審死を遂げているということです。この不審死に「プーチン政権」の関与はあったのか?さらに、プーチン大統領が示唆した「核兵器使用」の背景とは何なのか?筑波学院大学の中村逸郎教授が解説します。
【映像】プーチン大統領「核兵器使用」を示唆の背景とは…専門家が解説
プーチン大統領「核兵器使用」を示唆…背景に「黒海全体の掌握」が目的か

MBSニュース
ーーウクライナへの攻撃が全く収まる気配がありません。そんな中ロシアのプーチン大統領は「反撃は電光石火で行う」というふうに話しました。さらに、『手段は全て揃っている。誰もが持っていないものもある』として核兵器の使用を示唆したと言われています。そしてこの核兵器の使用に関して中村教授の見解は『実行の可能性』は高いということですか?
「そうですね。これから実は戦闘が非常に激しくなってくるんじゃないかと。プーチン政権の思惑がだんだん見えてきまして、実は黒海を制したいというところに実は軍事作戦の目的があるのではないかと思っています。ですから今、ウクライナの東からずっと南下して、ずっと西に向かっているわけですけども、その先に、オデーサという都市があります。ここには、軍と商業の港があってそこを取りたいというプーチン政権の軍事作戦の目的があるということなんですね。しかしなぜ激しくなるかというと、ここの軍港にはアメリカとイギリスの軍艦が出入りする姿が見られているんですね。ですからここをウクライナに取られてしまうと、海への出口を完全に取られてしまうということで、実はプーチン政権もこれからこのオデーサをめぐって、実は戦いが本格化してくる。そうした中で先ほどのプーチン大統領の発言というものが出てきたんだと思うんですね」
ーーということはマリウポリからずっと南側の海を制圧してしまうと?
「その先にルーマニアとブルガリアもあるわけですから、黒海全体をとっていきたいというところなんですね」