【AFP=時事】ポーランドの首都ワルシャワ近くに週末、水深45.5メートルのダイビングプールを備えた施設がオープンした。水中では洞窟や古代マヤ文明の遺跡の模型も見ることができ、こうした施設では世界一深いものとなった。
【写真12枚】泳ぐダイバーが眺められるトンネル水槽
複合施設「ディープスポット(Deepspot)」のこのプールではスキューバダイビングやフリーダイビングができる。水中には小さな沈没船もあり、ダイバーが探索できるようになっている。プールには8000立方メートルの水が使われ、これは通常の25メートルプールの20倍以上の量だ。
通常の遊泳用プールと違い、ディープスポットはトレーニングセンターとしてクラス講習を提供するため、同国の新型コロナウイルスによる活動制限下でも営業できる。施設にはホテルが併設され、部屋からは水深5メートルで泳ぐダイバーが見えるようになる計画だ。
ディープスポットの責任者でダイビングファンのミハウ・ブラシュチンスキ(Michal Braszczynski)さん(47)は21日、AFPに「これは世界一深いプールだ」と語った。
現在、世界一深いプールとしてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定されているのは、イタリアのモンテグロット・テルメ(Montegrotto Terme)にある水深42メートルのプール。英国でも、水深50メートルのプール「ブルー・アビス(Blue Abyss)」が2021年にオープン予定だ。
ディープスポットのオープン初日、十数人が訪れた。うち8人はダイビングのインストラクターになるための試験合格を目指す経験豊富なダイバーたちだった。
ブラシュチンスキさんによると、プールは「消防隊や軍隊にも使われる。訓練には多くの設定があり、さまざまな機器をテストすることもできる」という。【翻訳編集】 AFPBB News