接戦州の南部ジョージア州ではバイデン氏が1万3000票の差でトランプ大統領に勝利したとされていたが、僅差であることなどから州政府が手作業で再集計を進めた結果、機械での集計と変わらずバイデン氏の勝利が確認されたという。しかしトランプ大統領は「バイデンの勝利は選挙が不正だったからだ」とツイートするなど、敗北を認めない姿勢を崩していない。
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21日のABEMA『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏は「僕たち日本人の感覚からするとありえないくらい杜撰で、僅差になったら絶対に文句が出るよな、という選挙制度だと思う」と指摘する。
「日本人は身体に障害のある方や外国に住んでいる方を対象とした、厳格なルールの下での郵便投票が認められているが、基本的には投票所に行って、立会人が見ている前で記入して、投票箱に入れる。選挙管理委員会も、1票の間違いもないように莫大な労力をかけてチェックする。そういう選挙制度に慣れているから、ジョージア州で手作業で再集計をしてみたら5800票も未集計票があったと聞くと、どんな制度なの?となる。今回はコロナで、予測した以上に郵便投票が増えたからというところもあるだろうが、仮に5800票全てがトランプさんの票だったとしても結果は変わらないし、だからいいじゃんってことなんだろうか。
さらに橋下氏は「色々な意見はあるし、問題もあるけれど、やっぱり僕は元々トランプさんのことが好きだし、政治家としてはすごいなぁと思う」とも話した。
「賛否はあるし、実際に言ってることはむちゃくちゃだけど、公約にしたことは死にものぐるいで実現しようとした。エルサレムをイスラエルの首都として認める決定をするなんて、誰もが触れたくなかった問題だったのに、言った以上はやる。歴代の大統領候補がTPPや自由貿易は変えていかなきゃいけないと口では言っていても、就任するとやっぱり自由貿易でやっていく。もう一つ、トランプさんの特徴としては、一応は憲法の枠内、連邦最高裁判所の判決には従うということがある。自分が選んだ連邦最高裁判所の判事3名が自分の考え方とは違う判決を出しているが、“俺は最高裁に嫌われてるのか”などと文句を言いながらも、従っている。今回の大決戦で、トランプさんには熱烈な7100万人の支持層がいることが分かった。最後に事を収めるには、敗北宣言をするよりも連邦最高裁判所の判決で収めようとしてるのかなと思う。本当に不正があったのかどうかは分からないし、ここまで訴えが却下され続けているが、取れる手段はとことん取って、裁判で決着がついたらこれに従うというところで矛を収める可能性はあると思う」。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より)