石破政権の正念場:永田町の論理と国民支持の行方

永田町の論理と自民党が抱える根深い問題が石破茂首相を排斥しようと動く中、首相は自身の政治姿勢、歴史観、平和への考えを明確にし、国民の支持を集め始めています。首相の進退が民主主義の本質に関わる異例の事態を掘り下げます。

進退を巡る攻防:膠着する石破政局

現在、石破茂首相の進退を巡る政局は、続投を目指す石破氏と退陣を迫る勢力との間で綱引きが続いています。決定打がないまま膠着状態に陥る中、月末に予定される参院選敗北の党総括の内容が今後の焦点です。この総括を受け、自民党の森山裕幹事長が自身の進退をどう決するかが、一つの大きな山場となるでしょう。

森山幹事長の去就が握る政権の鍵

仮に森山氏が幹事長を辞任する事態となれば、石破政権の政局運営は極めて苦しくなります。これまで森山氏は、党内の調整役や野党との交渉において、石破首相にとって不可欠な存在でした。実際に石破首相が「森山氏なくしては政権が立ち行かない」と漏らした場面も目撃されています。しかし、森山氏の辞任が即座に石破首相の退陣に直結するかどうかは、別の問題として考えられます。

世論が形成した石破政権の背景

なぜなら、石破政権は「世論が作り出した政権」という側面が強いからです。党総裁選に4度敗れ、かつての派閥も子分も失った石破氏が、なぜ5度目の挑戦で総裁の座を掴むことができたのか。それは、裏金事件によって自民党が壊滅的な危機に瀕する中、「石破氏が党の顔となれば、世論の逆風を和らげ、自分たちが選挙で勝ち上がれる可能性が高まる」という自民党国会議員全体の判断があったためです。

首相官邸で記者会見に臨む石破茂首相首相官邸で記者会見に臨む石破茂首相

敗北と失望、そして再生への期待

しかし、昨年10月の衆院選、そして今年7月の参院選でいずれも過半数を割り込んだ結果は、多くの議員に「裏切られた」という感情を抱かせ、それが「石破おろし」を加速させる要因となっています。それでも、「石破氏だからこそあの程度の敗北で済んだのではないか」という見方や、「石破氏だからこそ再び支持率が回復する可能性がある」という期待も存在します。もしこの二つの見解が正しければ、石破氏は未だ自民党にとっての救世主となり得るでしょう。

永田町の力学を超えた世論の支持

内閣支持率が上昇し、世論が石破首相を擁護する方向に向かえば、自民党内の空気も、野党の対応も変化します。永田町の政治力学ではなく、世論の支持を基盤として政権を獲得した石破氏は、再び世論の支持を回復することで、その政権を維持することが可能となるのです。

石破茂首相の政権運営は、永田町内部の複雑な力学と国民の期待という二つの大きな波に挟まれ、まさに正念場を迎えています。彼の政治生命は、党内の動きだけでなく、自身の政治姿勢がどれだけ国民の共感と支持を得られるかにかかっています。今後の動向は、日本政治の行方、そして民主主義の健全性を示す重要な指標となるでしょう。

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