【AFP=時事】デンマークのメッテ・フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相は26日、ミンク農場で新型コロナウイルスの変異種が見つかったことからミンク1千万匹以上を殺処分した措置について、涙を拭いながら謝罪した。
【写真】防護服姿で農場を視察する首相
デンマーク政府は今月上旬、変異種が今後利用可能となるワクチンの有効性に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、国内のミンクを全て殺処分すると発表。だがその後、政府にはこの決定の法的権利がなかったことが明らかになった。
健康なミンクが殺処分されたコリング(Kolding)の農場を訪れたフレデリクセン氏は、TV2に対し「誤りがあったので、謝罪することに何ら問題はない」と言明。時折感極まって言葉を止め、涙を拭いながら、農場側には責任はないことを強調し、「これはコロナのせいであり、それがデンマークのミンク農家にとって現時点で暗闇の中の小さな光になることを願う」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News