韓国経済団体全国経済人連合会が7年後韓国が日本を抜いて世界5位の輸出国にのぼるものと見通した。
【写真】トヨタと世界市場で競争を繰り広げる現代車「ネクソ」
全経連は3日、1977年輸出100億ドル達成以降世界輸出市場での韓国の地位変化と2010年以降世界輸出順位6~7位を維持している韓国の世界5位輸出国入りの可能性と課題を分析・発表した。
韓国は1977年輸出100億ドルを記録して世界20位の輸出国になり、その後42年間輸出が9.96%増えて2019年基準で輸出5418億ドル、世界輸出市場シェア2.9%で世界7位の輸出国になった。
2019年基準で世界5位の輸出国である日本と韓国の輸出額の差は1637億ドルだ。世界市場シェアは韓国が0.7%ポイント低いが、今後韓国の輸出が2010年代成長の勢い(’11~’19年年平均1.68%)を維持するだけでも輸出競争力の弱化が著しい日本を抜いて7年後には世界5位の輸出国になるものと全経連は予想した。
特に、中国向け輸出で韓国と日本の悲喜が分かれた。11年~19年韓国の輸出が16年中国のTHAAD(高高度ミサイル防衛)による経済報復にもプラス成長(年平均1.68%)を続けた反面、日本は中国製造業の自給率向上により核心輸出品目であるハイエンド部品と素材の中国向け輸出の減少傾向が目立つなど、輸出競争力の弱化で輸出が年平均0.96%減少した。
このような結果を受け、全経連国際協力室のキム・ボンマン室長は「多国間世界貿易秩序を重視する米国のバイデン新行政部の環太平洋経済パートナー協定のフレームワーク復帰の可能性が大きい中、新型肺炎による経済危機の打開とともに世界5位の輸出国入りの時期短縮のためには当局の攻勢的通商政策の展開が必要だ」とし、「韓国のTPP加盟環境を作り、2018年3月以降約2.5年間進められている韓中FTA投資・サービス交渉の早急な妥結などに力を入れるべきだ」と提案した。