WSJがバイデンの国防長官人事の問題点を指摘している。アフリカ系を選びたいという気持ちが強いのは分かるにしても、米国では退役後7年が経過していない軍人は国防長官になれないという規定があるそうだ。これまで2度ほど例外を適用したそうだが、今回は民主党議員でさえも認めない姿勢を露わにしているという。アジア情勢から遠い人物であるならばなおさら認める理由はない。
バイデン氏の国防長官人事、退役軍人指名が波紋
文民統制巡り規定適用免除どうなる
2020 年 12 月 10 日 09:40 JST
ジョー・バイデン米次期大統領が国防長官にロイド・オースティン元陸軍大将を指名したことで、文民統制を巡る議論が再燃している。民主党は4年前にも同じ状況で人事案に反対した経緯があり、微妙な立場に置かれている。
2016年に退役したオースティン氏の軍における実績については、多くの議員が高く評価している。だが、資格を満たしている民間出身の指導者ではなく、中東での経験が長い元司令官をバイデン氏がなぜ選んだのか、民主・共和両党の一部から驚きと疑問の声が上がっている。
バイデン氏は8日、正式にオースティン氏の指名を発表し、「試練を経てきた真の兵士であり指導者」と称賛した。前日にこの人事方針が報道されたことですでに批判が出ていたが、バイデン氏は自身の選択は間違っていないと強調した。
バイデン氏は米誌アトランティックへの寄稿で「私は軍の文民統制の重要性と、国防総省内の強力な政軍関係の重要性を信じ、それを尊重している――オースティンも同様だ」と述べた。
米国では何十年にもわたり、政軍関係の根本原則として、国防長官には軍で長年キャリアを積んでいない人が就くべきだとされてきた。米軍の文民統制を確実にするためだ。
現在の法律では、規定の適用が免除されない限り、元軍人が退役後7年以内に国防長官に就任することはできない。
議会の上下両院が規定適用の免除を承認すれば、退役後の期間がそれより短くても就任できるが、こうした特例は国防総省の創設以来2度しかない。
1人は朝鮮戦争の初期に国防長官を務めたジョージ・マーシャル元陸軍元帥。もう1人はトランプ政権で国防長官を務めたジム・マティス元海兵隊大将だ。マティス氏については、国家安全保障問題で経験のないトランプ氏を補えるとして、民主党議員の多くが規定の適用免除に賛成した。
だが、バイデン氏のオースティン氏起用を巡っては、民主党の有力者から、政軍関係の原則からの例外的な逸脱が常態化することになりかねないとの指摘も上がっている。
元国防総省職員のローサ・ブルックス氏はオースティン氏の指名について、「民主党議員の多くは免除を支持しないと以前に表明しており、極めて難しい立場に追い込まれた」と話す。
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これまで国防長官候補には、中東地域を管轄する中央軍の元司令官だったオースティン氏のほか、同じく黒人のジェイ・ジョンソン元国土安全保障長官、オバマ政権時代に国防次官を務めたミシェル・フロノイ氏が取り沙汰されていた。フロノイ氏は軍縮支持派の後押しを得る一方で、左派団体の一部から批判を浴びていた。
上院軍事委員会がマティス氏の適用免除の問題について採決した当時、民主党の3委員が反対票を投じた。リチャード・ブルーメンソール(コネティカット州)、キルステン・ジルブランド(ニューヨーク州)、エリザベス・ウォーレン(マサチューセッツ州)の各議員だ。
適用免除が採択されると、ジルブランド氏のみが上院本会議での採決で反対票を投じた。ただ、民主党議員の多くは当時、今後の国防長官人事では適用免除は認めないとの考えを示していた。
ブルーメンソール氏は8日、原則に矛盾するとしてオースティン氏の適用免除は認めないとの考えを示した。
ジルブランド、ウォーレン両氏は現時点でコメントの要請に応じていない。
国防専門家の一部は、米国の国益にとって中国が主な脅威になりつつあると次期政権が指摘している中で、中東を専門とするオースティン氏になぜ適用免除が認められるべきか、疑問を投げかけている。バイデン氏は、アトランティックへの寄稿で、中国については触れていない。
https://jp.wsj.com/articles/SB11337479942064503444304587149742236518470
選んだ理由が多様性以外特に何もない恐れ
何だか、今日は力の抜けるニュースが多いですね・・・。
偶然見つかってしまったからには取り上げないといけないね。バイデン政権がもし誕生するとなると世界はこう変わるという予測を立てるためにも重要なことだ。
国防長官って、元軍人さんはなれなかったんですね!初めて知りました。
トランプ政権初期のマティス元国防長官はそうだね。トランプに経験があまりないということで起用され例外を適用する流れとなった。だがバイデンは副大統領を何年も続けてきたはずだ。
言い訳が通用しないと思います!アフリカ系というだけで、選んだんですか?
うむ。そうじゃない?バイデンがThe Atlanticというメディアに出した寄稿文について飯山氏が取り上げてるんだが、確かに中身を読んでもふわっとした印象しか持てなかった。
バイデン自身が書いた「私がオースティンを国防長官に選んだ理由」を読んだのだが、アフリカ系アメリカ人とか多様性云々が強調され、米の安全保障戦略もどうやら「みんな仲良く」らしいことが示唆されており不安しかない。安全保障上の最大の脅威である中国への言及もゼロ。https://t.co/jTNxtMQRtN
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA新著『ハマス・パレスチナ・イスラエル』重版3刷決定! (@IiyamaAkari) December 10, 2020
ダメじゃないですか!今は中国の脅威に備えるのが大事なのに、中東の専門なんですよね?
全然だめだね。これで適用免除が認められないとなった場合にどうなるかだ。現段階では身内からも批判されている状況で通る可能性は低い。国防長官は日本にも関わるだけに重要な人選と言える。
ある意味バイデンが不正上等だと世界に知らしめた
ネットユーザーの反応です!
・誰もバイデンさんを次期大統領と認めてないのに、勝手に海外要人と政治的な話をするのはまずいのでは?
・アメリカ軍の士気は下がるでしょうね
・ポリコレファーストですか?
・バイデンさんは、負けると思います!アメリカ国民が許さないです
・最有力候補だったフロノイ元米国防次官を外したんですね。中国軍の艦隊を72時間以内に…と言っていました
・この人は退役してから7年経過してないので、本来指名できないはずです
⇒ 議会の承認が必要みたいですけど、この分だとそれもなさそうです
・失脚してほしいです
・どこかの国の思惑通りに動いてますね
・中国のスパイだと表明してるに等しいと思います
ミシェルフロノイ元国防次官の方が米国のためになると思うよ。元軍人じゃないから規定にも違反しないし、何よりオバマ政権時代の実績がある。オースティン氏にはこれといった特徴もなくバイデン政権の方向性が不明確だ。
規定違反というのは、まずいですよね・・・。バイデンさんが平気で不正をやる人だと、みんな信じてしまいます。
それそれwww 規定何それ状態なら不正票だって平気で発行しまくるわな。ある意味不正の裏付けと言えるかもしれない。いずれにせよ民主党内部でも軋轢を生んだこの人事は非常に影響が大きいと思われる。
このままでは、いけないと思います!
トランプ大統領、必ず逆転できると信じてます!頑張って下さい!バイデンさん、不正はやめましょう!後悔しても手遅れです!さようなら!