中国の習近平国家主席は、地球温暖化対策に関する国連の会合で演説し、二酸化炭素排出量について従来よりもさらに大幅な削減を目指す目標を掲げました。
「GDP当たりの二酸化炭素排出量を2030年までに2005年と比べて65%以上削減する」(中国 習近平国家主席)
習近平主席は12日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」採択から5年を記念した国連のオンライン会合で、二酸化炭素排出量の削減について目標を掲げ、「中国はパリ協定の達成に重要な貢献をしており、積極的に取り組んでいる」と強調しました。
中国はこれまで、二酸化炭素の排出量を2060年までに実質ゼロにするとしていましたが、今回、削減目標を引き上げた形になります。
パリ協定をめぐっては、離脱したアメリカがバイデン政権発足とともに復帰を行うとしていて、今回の目標引き上げは、環境分野で世界をリードしたいという中国の思惑がにじんでいます。 (13日03:13)