「退任後は別の町で暮らして」…トランプ大統領、マー・ア・ラゴから追い出されるか


「退任後は別の町で暮らして」…トランプ大統領、マー・ア・ラゴから追い出されるか

ワシントン・ポストは16日、住民らが前日パームビーチタウンとシークレットサービスに「マー・ア・ラゴを居住地として使うことはできない」という内容の手紙を送ったと報道した。

マー・ア・ラゴはトランプ大統領の個人別荘で、「冬のホワイトハウス」と呼ばれた。トランプ大統領は在任中に30回以上マー・ア・ラゴを訪れてゴルフを楽しみ、少なくとも130日の休暇をここで過ごした。また、中国の習近平国家主席、日本の安倍晋三前首相と首脳会談を開いたりもした。

だが住民らはこの数年間にトランプ大統領が訪問するたびに道路が遮断され渋滞する不便を甘受してきたとして不満を吐露している。

同紙が入手した手紙によると、住民らはパームビーチタウン関係者がトランプ大統領にマー・ア・ラゴリゾートを居住地として使用できないと通知すべきと主張した。そうでなければ引っ越してきた退任後の大統領を追い出す「恥ずかしい状況」を避けられなくなるだろうとも付け加えた。

彼らが根拠としたのは、トランプ大統領が1993年にマー・ア・ラゴを住宅からクラブに転換して結んだ契約だ。当時トランプ大統領は「年間21日以上宿舎にとどまることはできず、7日連続で泊まることはできない」という条項がある契約書に署名した。この契約によりマー・ア・ラゴは居住用の住宅として使うことはできないというのが住民たちの主張だ。

地域住民の反発に対しホワイトハウスとトランプ大統領の現地弁護士、パームビーチ当局は特別な反応を出していない。ただし身分を明らかにすることを避けたトランプ大統領側関係者は「トランプ大統領がマー・ア・ラゴを居住地として使うことを防ぐいかなる文書や合意書もない」と明らかにした。

予想できなかった変数に頭を痛めることになったのはシークレットサービスだ。ややもするとトランプ大統領の退任後の警護計画を組み直さなければならない状況が生じかねないためだ。

現在マー・ア・ラゴでは別荘を私邸に改造する工事が進められている。メラニア夫人もホワイトハウスとニューヨークのトランプタワーのペントハウスにある荷物をマー・ア・ラゴに送り始めた。メラニア夫人は14歳の息子のバロン氏をフロリダ州で学業を終えられるようにする計画だ。



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