2024年11月12日、旧ジャニーズ事務所の流れを汲むSTARTO ENTERTAINMENTに所属していた三村航輝が、大手芸能事務所スターダストプロモーションへの移籍を発表しました。同時に2026年のカレンダー発売も決定し、この異例の移籍は芸能界で大きな注目を集めています。かつてアイドルとして活躍したタレントが、短期間で別の大手事務所に移籍することはこれまでになく、日本のエンターテインメント業界における新たな潮流を示唆していると考えられています。
三村航輝のSTARTO社退所と新たな道
三村航輝は2019年に旧ジャニーズ事務所へ入所し、ローラースケートのパフォーマンスを武器とする8人組ジュニアグループ「Go!Go!kids」のメンバーとして活躍しました。しかし、2024年6月末に事務所を退所。その後、グループも7月に解散しています。彼の退所発表は、新メンバーを選出する「タイプロ」(Netflix)の配信時期と重なり、当時ジュニアファンの間では大きな動揺が広がりました。
芸能記者は「菊池風磨さんが『ジュニアからも応募はあったが今回は見送った』と話していたこともあり、不安が広がっていました。結果的に、未経験の新メンバーがデビューし順調に活動を続けているため、三村さんが退所時に語った『今の自分には未来が見えない。でも、見えないからこそ探しに行くしかない』という言葉にも納得がいきます」と述べています。
大手スターダストプロモーションへの異例の移籍
これまでも旧ジャニーズ事務所やSTARTO社を退所するタレントはいましたが、三村航輝のように短期間でスターダストプロモーションのような別の大手事務所に移籍することは極めて異例です。スターダストプロモーションは、北川景子や山崎賢人といった人気俳優のほか、「M!LK」や「超特急」などの男性アイドルグループを擁する業界大手です。
STARTO社退所後、スターダストに所属した三村航輝
前出の芸能記者は、「もちろん、不祥事による退所は別として、自分の都合で事務所を変えるのは自然なことです。ただ、これまではジャニーズ事務所の力が強大で、別の大手事務所が元所属タレントを採用することはなかなかありえませんでした」と指摘しています。今回の移籍が円満に実現したことは、STARTO社が「普通の芸能事務所」として機能し始めた証であり、エンターテインメント業界が「出身事務所」よりも「実力」を重視する時代へと移行したことを示唆しています。
芸能界の変化:実力主義への移行
この移籍劇は、日本の芸能界における大きな変化の象徴とも言えます。かつての強固な事務所の壁が薄れ、タレント個人の能力や経験がより評価される「実力主義」へとシフトしている傾向が見て取れます。特に、長年ジャニーズJr.として活動してきた経験は、その後の活躍において大きな武器となります。
双方にメリット:元ジャニーズJr.の経験価値
長年ジャニーズJr.として活動してきた三村航輝は、ステージマナー、ファン対応、メディアへの対応に慣れており、基礎ができています。このため、スターダストプロモーションは彼をゼロから教育する必要がなく、すぐに活動の幅を広げられるというメリットがあります。これは、タレント側にとっても、自身の培ってきたスキルを新しい環境で最大限に活かせる機会となるため、双方にとって大きな利益をもたらす移籍と言えるでしょう。
芸能記者は「事務所同士の関係など、『大人のしがらみ』にとらわれず、タレントが各々の実力を発揮できるようになったと言えますね」と強調しています。異例の移籍を果たした三村航輝が、2026年カレンダー発売を皮切りに、どのような新しい道を切り開いていくのか、今後の活躍に注目が集まります。
参考資料
- Yahoo!ニュース: 「STARTO社を辞めた後、スターダストに所属した人気アイドル」. https://news.yahoo.co.jp/articles/03c07a10aab65c5219f33be31fa1b22bbde2f245





