新車を出せない双龍車は従来の車の便宜、安全仕様を強化してコネクテッドサービスを支援する「リスペック(RE:SPEC)」モデルを出したが、競争が激しい小型SUV市場で販売を増やせるかは不透明だ。[写真 双龍自動車]
双龍(サンヨン)自動車が21日、裁判所に法定管理(会社更生)手続きを申請した。金融危機以降深刻な経営難で2009年1月会社更生を申請して約11年ぶりだ。双龍車はこの日、理事会で会社更生手続きの申請を決議した後、ソウル回生裁判所に会社の財産補填と包括的禁止命令申込書を提出した。裁判所が双龍車の申請を受け入れれば債権者は当分双龍車に貸した資金を受け取ることはできない。
双龍車は裁判所に「自律構造調整支援(ARS)プログラム」の申込書も出した。ARSプログラムとは、裁判所が債権者の意向を確認した後、会社更生手続きの開始を最長3カ月まで延期する制度だ。この期間に会社は正常な営業活動を行いながら債権者らと協議する手順を踏む。万一、債権者など利害関係者が合意に至れば会社更生手続きの申請を取り下げて会社経営を正常化することができる。双龍車は2017年1-3月期以降15期連続で営業赤字を出している。
双龍車が裁判所に更生手続きを申請した21日は産業銀行〔900億ウォン(約84億円)〕とウリ銀行(150億ウォン)から借りた資金を返済する満期日だった。
この日、コスピ市場で上昇の勢いで出発した双龍車の株価は午後3時ごろ更生手続き申請の便りが伝えられると19.24%急落した。韓国取引所は午後3時30分ごろ、双龍車の株式取り引きを停止させた。この日、双龍車の役員は全員辞表を提出した。双龍車は15日、JPモルガンなど外国系銀行3カ所から借りた融資金(600億ウォン)の債務返済も滞ったと投資家に知らせた。